スポーツ価値向上委員会とは

スポーツ価値向上委員会とは

スポーツ価値向上委員会とは

自律的でサステイナブルなスポーツのあり方を示すスポカチ三箇条に照らし、現状のスポーツの課題を総合的に検証し、結果としてスポーツのサステイナビリティを具現化する示唆・洞察・助言を導き出す事を目的とする私設委員会です。委員会メンバーはスポカチ三箇条に共感する個人により、目的遂行のために適宜構成されます。

《スポカチ三箇条》

一、スポーツの「価値」をかたちにして捉える
二、捉えた「価値」のかたちを自覚して「価値」を育て、「価値」を伝える
三、ステイクホルダーとスポーツとの間に「価値」を媒介した関係性を築く

スポーツ価値向上委員会組成の背景

私がプロスポーツ選手としてスポーツ業界に属し、そして今公認会計士としてこの業界を他の業界と比較して眺めた時に感じたこと、それはスポーツのビジネスとしての仕組みの脆さでした。

スポーツが直面する課題はさまざまでしたが、
「収益化できない」「資金が集まらない」「ヒエラルキーが強くてガバナンス不全」「チームは収益を上げているのにプレイヤーが食べていけない」…

誰かの犠牲や無償の善意の上に成り立つ仕組みは限界がきてしまうのではないか、どうしたらスポーツにサステイナブルな仕組みをつくれるのか、悶々と考え続け、普遍的な法則としてスポカチ三箇条にたどり着いたのです。

スポーツの「価値」は感じる人や企業、状況により様々ですが、その「価値」が何なのかというテーマに向き合って捉え直し、その「価値」を媒介した関係性をファンとの間で、スポンサー企業との間で、アスリートとチームの間で築くこと。これがスポーツのサステイナブルな仕組み作りに必要な事なのだと私は信じています。そして、その仕組み作りがスポーツに外部からの投資を呼び込むために重要な要素になるということも。

スポーツとステイクホルダーの関係性のあり方を、無償の愛や誰かの犠牲に依存したものから、価値が媒介する関係性に変えていくことで、スポーツに流れ込むお金はタニマチ的支援から戦略的投資に変わっていくのです。


TANIMACHI からSTRATEGYに

 

私はこのような思いで、スポーツ価値向上委員会を作りました。このアプローチを通じ、スポーツを社会・経済の循環の中にサステイナブルに存在させる事を我々のミッションとして捉え、スポーツが直面する課題にひとつひとつ向き合っていきたいと思います。

 

公認会計士
元阪神タイガース投手

奥村武博